17

Kiss

彼との時間。

幸せの連日。

来週は忙しいそう。



「LINEできなくても気にしないでね。」



酔っ払った彼が助手席で、

器用に私に体を向けて話す。



以前送ったLINEに返事がなくて、

ガン無視?って拗ねて送ったら、

愛あるガン無視って返事がきた。



(上手い事言って…。)



そう思いながら会社のデスクで

笑いを堪えたのを覚えてる。

それ以来既読スルーには免疫がついた。

他意はないと判れば諦めもつく。



彼は手を繋いで私の手に何度もキスしてた。

釣られて私もキスしたくなって、

街灯のない路肩に車を停めて、

長い時間キスしてじゃれあった。



前日に思いきり愛しあったから

今日はこのくらいが心地いい。

それでもずっと離れたくなくて

そのまま二人で溶けてしまいたかった。



帰り際、愛の言葉を囁いてくれる彼に

私は気持ちとは裏腹に笑って応えた。



(酔うと簡単に言うんだもんね。)



車から降りた後、また車の中へ

差し出す彼の掌に、私も手を合わせて。



ゆっくり二人で手を離した。



私達は同じ家には帰れない。